地域活動広報支援:インタビュー

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インタビュー #2 加賀梨菜子


INTERVIEW


INTERVIEW


北斗グループでは『地域活性化』への取り組みの一環として、2016年から地域イベントの1つ「ところざわまつり」に参加しています。地域の子どもたちに喜んでいただけそうな福引やヨーヨーすくいに加え、2度目の参加となる昨年は『地元での想い出づくり』をテーマに、家族の記念撮影を行うことに。そのカメラマンには、地元所沢にもキャンパスを置く、日本大学芸術学部写真学科の学生・加賀梨菜子さんにお願いをしました。お祭りの後には当社が運営する「H-Gallery」(所沢東町13-29 H-CUBE内)にて、撮影したご家族の記念写真やお祭りの様子を展示した写真展を開催。加賀さんにとっては、それが初個展となりました。

なぜ私たちが学生の加賀さんに協力を依頼したのか。それは、「H-Gallery」が学生や市民、アーティストにとって気軽な発表の場となれるように開設されたものだからです。また、加賀さんは所沢市生まれでもあります。街を盛り上げるために『所沢の人が、所沢の祭りで、所沢の人を撮る』、という今回の取り組みはメディアでも取り上げられ、多くの反響を呼びました。

加賀さんは今回のイベントへの参加を、どのように捉え、どのような想いで取り組んでいたのでしょうか。「H-Gallery」の運営責任者で、日大芸術学部出身でもあるスタッフの平松が、心境の変化や感想なども交えてお話を伺いました。

 

加賀 梨菜子(かが りなこ)さん
1996年、所沢市生まれ。小学生の時にカメラを買ってもらって以来、写真好きに。スポーツ写真などを撮り続け、好きが高じて日本大学芸術学部写真学科に入学する。ところざわまつりの様子を展示した写真展「Live」が加賀さんにとっての初個展に。将来の進路に迷いつつも、自身のステップアップのためにさまざまな経験を積み重ねている。

 
 


加賀梨菜子

 
 

当初は気軽な気持ちで引き受けた、
記念撮影の仕事

 


――今回の企画ですが、加賀さんにはどのような形でお話がありましたか。
 
「大学の先輩から『ところざわまつりで記念撮影をしてくれるカメラマンを探しているという話があるんだけど、加賀さん空いてる?』という気軽な感じで声をかけてもいらいました」
 
――オファーがあった時、どのように感じられましたか。
 
「嬉しかったですね。普段から周りの人に『所沢のことは私に任せて』と言い広めていましたし。ご協力するお礼にH-Galleryで個展を開かせてもらえるという話も伺っていたので、ぜひという思いでお引き受けしました」
 
――個展の話がなければいかがでしたか。
 
「個展の話がなくても全然引き受けるつもりでした。あまりこのような話をいただいたことがなかったので、私を選んでもらったことが嬉しかったですし、そのような経験を積めるチャンスがあるなら、ぜひやっておきたいという気持ちがありました」
 
「また、学校外で活動できるのはとてもいいことだと考えていたので、この話は逃がせないと思いましたね。ただ、カメラの知識も未熟ですし、少し重荷というか、私で大丈夫かなと心配にもなりましたが」

 
 


ところざわ祭り

加賀さん撮影の迫力ある「ところざわまつり」

 
 

プレッシャーを感じながらも、
楽しく撮影できた当日

 


――当日を迎えるまでの心境はいかがでしたか。
 
「すごく緊張していました。当日はちゃんとやれるかな、人が来てくれるかなと、不安な思いがたくさんありました。私自身があまり撮られるのが好きではないので、私に撮られること自体を嫌がられるのではないかと」
 
――当日、行きたくないという気持ちなどはありませんでしたか。
 
「それはなかったです。お祭りに開催する側として、初めてちゃんと参加できるという楽しみの方が大きかったです。それと、せっかくお声をかけてもらったのだから、ちゃんとやらねばという使命感みたいなものがありました」
 
――当日の午前中は撮影希望者がまばらな状態でしたが、心境はいかがでしたか。
 
「そこはあまり考えないようにしていました。ただ、このままだと個展ができる程の写真が撮れないから、『呼び込みしなきゃ!』って。ところざわまつりの様子も写真におさめたかったので、どちらを優先するかという点ではすごく迷いました」
 
――撮影を希望された方と進んでお話をされていましたが、何か思うところがあったのですか。
 
「お祭りで記念撮影をしてもらうことってあまりないと思うので、きっと今回の企画が記憶に残るだろうなと思ったんです。だからこそ、今後何かあった時に私の方が覚えていないのはまずいと思ったので、一人一人忘れないように話しかけなくてはと思いました」
 
――撮影を希望された方と話した中で、印象に残った方はいらっしゃいましたか。
 
「最初の方に来てくださったご夫婦の方の事はよく覚えています。『この年で夫婦の写真を撮る事なんてないから、記念になって嬉しいわ』と言ってくださいました。他の方も、皆さん陽気な方ばかりだったので、とても楽しくお話をさせていただきました」

 
 

特別感があったからこそ取り組めた、
初個展への準備 

 


――初個展ということで、事前の準備の方も大変だったのではないですか。
 
「そうですね。学園祭での展示やアルバイトなどもあったので、間に合うかなという不安はありました。学園祭の関係で学校は教室も使えなかったので、家で作業をするしかなかったですし。ただ、個展での展示をご承諾くださった方や記念撮影を喜んでくださった方のために、何とかカタチにしなくてはという想いがあったので、それが頑張れるモチベーションにもなりました」
 
――そもそも、学生で個展を開かれるのは珍しいことなのですか。
 
「グループ展を開催する人はいるのですが、個展を開催する人は学年でも1人、2人ぐらいしかいないんです。コンテストに入賞した人が個展をするぐらいで、私を含め、自らの意思で開催しようという人があまりいないのが実態ですね」
 
――H-Galleryの存在は、ご存知でしたか。
 
「いえ、全く知りませんでした。H-CUBEは知っていたのですが、その中にギャラリーがあるとは思っていませんでした。個展開催のお話をいただいた当初は、公民館などで他の方の作品と一緒に展示するものと思い込んでいたので、こんなにきちんした場所で自分だけの個展が開けるとは夢にも思っていませんでした」

 
 

緊張しながらも、
感謝の言葉に励まされた個展当日

 


――いちばん初めに来られた方を覚えていますか。
 
「はい、私の家族でした。開催時刻前からスタンバイしていましたから(笑)」
 
――今回の取り組みに関して、ご家族はどのような反応でしたか。
 
「そうですね、母は『すごいね!』とは言ってましたね。新聞に掲載された際には、親戚のおばさんがすごく喜んでくれましたけど。父も喜んでいたかな。搬入の際などは進んで手伝ってくれましたので」
 
――新聞に掲載されたことによる驚きなどはありましたか。
 
「ありましたね。この新聞を見て写真に詳しい方が来られたらどうしようって。実際、新聞を見て来てくださったプロの写真家の方も2人いらっしゃいました」
 
――個展に来られた方の中で、印象に残っている人はいましたか。
 
「記念写真の展示を承諾くださった方全員とはお話ができなかったのですが、ある女性の方は、健康上の都合でなかなか外に出られない息子さんと、あのような場で写真を撮ってもらったので、今回の事がとてもいい記念になったと仰ってくださったのが、とても心に残っています」
 
「そのお言葉をいただいた時は、もう嬉しくて、泣きそうになりましたね。当日はただただプレッシャーを感じながら撮影していたのに、そんなに大事にしてくださった方がいたんだという気持ちと、それなら何でもっといい写真が撮れなかったのだろうという悔しさみたいなものがありました」
 
「でも、人を撮るのって、そういう意味ですごくいいなと思いました。私は人を撮るのが苦手でこれまであまり撮ってはこなかったのですが、こんなにも喜んでもらえるんだって」

 
 


写真展「Live」

写真展「Live」も多くの方に来ていただけました


写真展「Live」


写真展「Live」

 
 

視野が広がり、活動の場を広げたいという想いに

 


――今回の取り組みを通じて、ご自身に何か変化はありましたか。
 
「これを機に、もう少し外に目を向けようかなと思うようになりました。これまでは普通に学校の課題をこなして、卒業できればいいやという風に考えていたのですが、もっといろんな活動をした方がいいなって。今回の取り組みで、とても視野が広がったように感じます」
 
――地元所沢への想いに何か変化はありましたか。
 
「元々所沢は田舎過ぎず、都会過ぎず、とても住みやすい場所だと思っていたのですが、今回の取り組みを通じて、所沢っていろんな事をやっている街なんだという再発見がありました」
 
「先日も、初めて航空記念公園で開催された『暮らすトコロマーケット』を見てきたのですが、あんなおしゃれなイベントをやっている事も全く知らなかったので。自分で“所沢押し”と言っていたわりには、地元のことに対して知らない事がまだまだたくさんあるんだなと感じました」
 
――所沢の街づくりのために、今後何か貢献していきたいと思う事はありますか。
 
「ボランティアは続けていきたいと思っています。以前職業体験のイベントでカメラマンとして参加したことがあるのですが、他の参加者の中に普段所沢で精力的に何かしらの活動をされている方が大勢いたんです。今回の取り組みに参加させていただいたことで、私の中でも所沢にもっと貢献したいという想いがさらに芽生えたように思います」

 
 


写真展「Live」

 
 

- インタビューを終えて -


丁寧かつ積極的に今回の活動へ参加してくれた加賀さん。
学生ならではのハツラツとした雰囲気で「ところざわまつり」を盛り上げてくださいました。
撮影希望の方とも親近感を持って接し、笑顔を写真に収めることが出来たのは、所沢で生まれ育った加賀さんだからこそ。
この街で暮らしながら育っていった一人一人の地元への愛情をちゃんと捉えられたからだと思います。
長く所沢で暮らしていたとしても、加賀さんのようにいつもとは違う立場で街と関わることによって気が付く、新たな魅力がきっとあると思います。
 
私たちも今回の活動を通して、街の不動産会社として“街のためにできること”を考える良いキッカケになりました。H-Galleryのように所沢の方々が作品や想いを発信する側の立場になれるような、環境づくりを今後も続けていきたいと思います。


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